捻挫(ねんざ)



- 足首が痛む
- 歩く、走るのがつらい
- 関節が腫れている
- 競技に早く復帰したい
- 少しでも早く回復したい
捻挫とは?
捻挫(ねんざ)とは、関節に強い力が加わり、本来の可動範囲を超えて動いてしまうことで、関節を支えている靭帯(じんたい)や関節包(かんせつほう)、軟部組織が傷ついてしまうケガのことをいいます。
特に多いのは足首の捻挫で、段差で足をひねったり、スポーツでジャンプや着地の際に足首を内側や外側にひねったりして起こります。その他、手首や指、膝、肩など関節がある部位であればどこでも捻挫が起こる可能性があります。
捻挫の症状
捻挫をすると、以下のような症状が現れます。
- 痛み:受傷直後から痛みが強くなる
- 腫れ(腫脹):関節周囲が腫れる
- 内出血(皮下出血):靭帯や血管が傷つくと青紫色になる
- 関節の不安定感:重度の場合、関節がぐらぐらする感じがある
捻挫の重症度
捻挫は、靭帯の損傷の程度によって以下のように分類されます。
- Ⅰ度(軽度):靭帯が伸びた状態で、痛みや腫れは軽い
- Ⅱ度(中等度):靭帯の一部が切れており、痛みや腫れ、内出血が強く出る
- Ⅲ度(重度):靭帯が完全に切れている状態で、関節が不安定になることがある
捻挫を放置すると?
「捻挫はたいしたことない」と放置すると、靭帯がしっかり治らずに関節が不安定になり、繰り返し捻挫を起こしやすくなることがあります。さらに、関節の変形や軟骨の損傷が進行し、将来的に関節痛を引き起こす原因となることもあります。
捻挫は早期に適切な治療を行うことで、痛みを最小限に抑え、靭帯をしっかり修復させることが可能です。当院では、捻挫の炎症を早く引かせる特殊電気治療やテーピング固定、リハビリ指導までトータルでサポートしています。
足首の内返し捻挫

足首の捻挫の内、最も多くみられるのが内返し捻挫による前距腓靭帯損傷です。
前距腓靭帯(前脛距腓靱帯)は、足首の外側に位置する靭帯であり、足首の安定性を提供しています。前距腓靭帯損傷は、この靭帯が過度に伸展されたり断裂したりすることによって引き起こされる怪我です。主に足首を外側に捻る動作や強い圧力がかかることによって発生します。
前距腓靭帯損傷の症状と特徴には以下が含まれます:
- 痛み: 損傷が生じると、足首の外側や前方で痛みを感じることがあります。痛みは損傷の程度により異なります。
- 腫れ: 損傷箇所が腫れ、赤くなることがあります。これは炎症反応によるもので、損傷した組織周辺に血液や浮腫が集まる結果です。
- 不安定感: 前距腓靭帯が損傷すると、足首の安定性が低下し、歩行や運動時に不安定感を感じることがあります。
- 踵歩き: 重度の損傷では、患部に重さをかけることが痛いため、踵歩き(つま先を上げて歩くこと)が見られることがあります。
足首捻挫の予防方法
足首の捻挫は、スポーツ中だけでなく日常生活の中でも起こりやすいケガのひとつです。一度捻挫をすると靭帯が緩み、再発しやすくなるため、予防がとても大切です。以下のポイントを意識して、捻挫を防ぎましょう。
足首周囲の筋力を強化する
足首を安定させるためには、ふくらはぎやすね周り、足の指の筋肉を鍛えることが大切です。簡単な予防トレーニングとして、
- つま先立ち運動(10回×2セット)
かかとをゆっくり上げ下げし、ふくらはぎを鍛える。 - タオルギャザー
足の指でタオルをたぐり寄せる運動で、足裏や指の筋力を鍛える。
バランストレーニングを行う
足首の捻挫は、バランスを崩したときに起こることが多いため、バランス能力を高めることが予防につながります。
- 片足立ち
両目を開けた状態で30秒キープし、慣れてきたら目を閉じて行う。 - バランスボードや不安定な場所でのトレーニング
足首周囲の細かい筋肉(固有受容感覚)を鍛えるのに有効です。
ストレッチで柔軟性を高める
アキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬いと、転倒やひねったときに足首に負担がかかりやすくなります。運動前後や入浴後に、
- アキレス腱伸ばし
- 足首回し
を習慣にしましょう。
適切な靴を選ぶ
靴が足に合っていないと、着地の際に足首が不安定になり捻挫の原因となります。足首をしっかり固定できるハイカットの靴や、クッション性がある靴を選びましょう。
テーピングやサポーターを活用する
過去に捻挫をしたことがある方や、スポーツ時に不安がある方は、テーピングや足首サポーターを使用することで関節の安定性が増し、予防につながります。
足首の捻挫は、予防を習慣づけることで防げるケガです。当院では、筋力強化やバランストレーニング指導、テーピング指導も行っておりますので、捻挫予防に不安がある方はお気軽にご相談ください。
ハンズ鍼灸接骨院小牧院での捻挫施術方法
ハイボルテージ施術
ハイボルテージ施術は組織の炎症と痛みを抑えます。
足首の靭帯や筋肉が損傷し、内反捻挫や外反捻挫が引き起こされると炎症が起こり腫れや熱を伴って痛みが生じます。痛みや腫れがピークの時期には早めに炎症を抑えることが後の回復をスムーズに進める秘訣です。当接骨院では、特殊電気と超音波を駆使して痛みと腫れを抑制します。

テーピング施術
靭帯の伸びた状態をそのままにしておくと、足首が不安定になり、捻挫が習慣化してしまう可能性があります。痛みを緩和すると同時に伸びた靭帯を確実に安定させ習慣化を防ぐような施術を行います。
また、適度な固定と圧迫は傷ついた組織の修復を促し早期回復につながります。
マッサージ施術
激しい痛みや炎症がある時期には、足をかばう歩き方をして周囲の筋肉に負担をかけたり、長期間にわたり足首を固定することで関節の動きを制約されることがあります。痛みが和らいだ後には足首の自然な動きを回復し、筋肉の柔軟性を取り戻すことが非常に重要です。

捻挫施術のご案内
※発症の原因がケガである場合、健康保険が適応になります。ご不明点ありましたらお気軽に問い合わせください。